朝方、あまりにも気分良く空が晴れていたので、恋人とお茶をしにゆくことにした。
(クリスマスイヴなのだし)
西岡兄妹の「心の悲しみ」を読みながらバスに乗った。時刻表を読み間違えて遅刻だった。陽の光が無色透明からすこし橙色かかってきていて不安になった。みるみるうちに不安が肺の奥で育ってゆき、わたしは泣きたくなった。
あなたに会えば不安でなくなるのだろうか。
わからない。