2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

駄目になると分かりながらそれを待つ話の一

帰り道の途中に、たぶん蝶かなにかのさなぎがいて、さいきん毎日様子を見ていた。 この寒い時期、薄い乾いたような皮いちまいで、頭のあたりと尻だけ、糸でネットにくっついているさなぎはいかにも頼りなかった。だいたい、蝶のさなぎがこの時期にいること自…

七十五日

今になって、眠りに落ちかかると鼻から喉に管を通される感触が克明に思い出されて、それを恐れて寝づらい、点滴を打たれた腕がどうしてか、まだ痛い、何もたいしたことでもないのに、自意識過剰みたい、生活までまるきり二次創作にしたくない。

日曜

たぶん文学フリマの会場にあとすこし居れば、ここのつながりで知っているような方々何人もと会うことが出来たのだろうと思うけれど人が多くて、軽くサークル一覧を見ても興味をひかれるものもなくてすぐに出てきてしまった、コミケだと、たとえばカタログで…

とかげ

夜になると家々もその色、暗がりに蒼然とさせて眠るような感じ、家へむかう途中の坂道は街路樹の緑と街頭の光のぽつぽつあるのだけ等間隔に据えつけられてあってすっとくだってゆく。立ち歩くひとは全然いない、一年くらい前か、この坂を下った先にある大型…

どこまでいっても自分におっかけられる