君はもう長くはない

安酒とありったけの薬を飲んで眠った。
わたしが暴れたので両親は気が付いたらしい。
薬を飲んだら暴れるものなんだ、ふうん。
以前にオーバードーズをしたときも、「お父さん、お母さん、助けて!」といて、暴れたものなあ。
結局病院に一泊二日(記憶はない)。今回も胃洗浄するほどではなくて、また炭を飲まされて排泄物が真っ黒になった。
意識がなかったので挿入された尿道カテーテルが体の内部を傷つけたらしく、排尿するたびにかなり痛い。
記憶が途切れ途切れだ。
「ポカリがのみたい」と言ったのを覚えている。
今日の予定だった、卒業論文の中間発表は先延ばしにしてもらった。
一泊二日と言わず、もっと、逃げたかった。
いまはそう思うが、点滴に繋がれ、体中になにかの管をつけられていたときは、一刻も早く家へ帰って、自分の部屋で眠りたいと思っていたから、それが本心なのだろう。
9月に友達が死んだ。12月に死んだ友達もいた。
彼らのことがうらやましい。
薬を飲み続けて、穀潰しで生きてゆく。
明日結果がでる就職活動も、たぶん、駄目だろうと思う。
はやく終わりにしたい。すべて。