初夢地獄篇

わたしは女子高生で、かつてそうだったように、短いプリーツスカートを履いていた。
tさんはわたしをかつてのように「女子高生」とか「JK」とか馬鹿にしたように呼び、二人して手をつなぎ、下北沢の街を下っていった。
こんな気分だったな、とわたしは思う。
自分がもう女子高生ではないことも、こんな日々が二度とは来ないことも、わたしにはわかっていた。
制服の自分の太ももは、けっこう気持ちよく美しかったよ。