「わたしは弱いから」


生きてゆくことと生活を営むことの間には隔たりがある。それをていねいに重ね合わせてゆかなければならない。
「自分は特別だと思わないとやってゆけない、わたしは弱いから」というようなことをよくお茶する女の子が言っていた気がする、違ったら申し訳ないけれど。それはわたしだと思った。
本当は自信なんてすこしもない、にやにや笑いですべて噛みつぶさないとこちらがやられてしまうから、健やかでない手足で、健やかでない肌で、健やかでない頭で懸命にやっている。
どうにも寝付きが悪いのでお酒を飲んでいるけれど、それより高円寺にゆきたい。このごろアルコールをとるとじんましんが首もとにでるようになった。ライブハウスでコップ一杯二杯飲んだだけでくだを巻くようになる。
見た目が悪いから何をしても言ってもかっこがつかないし死んでもかっこがつかないだろう。醜い汚い死体になってしまうんだろうと思うと逃げ場もない。自分を生きている肉の塊だと思う。言葉も今はすこしも自由にならない。
皆さんがわたしを都合よく考えてわたしはそのご期待に沿えなくていつも見捨てられてしまう。何かできるように見せるのは得意だけれど本当は何もできない。何かできることに何かを持っていることに価値を求めている子供なのだから当然のことだ。
(大人のひとといて楽なのは自分が子供という立場でいられるからだ。)
わたしの本当の本当の夢は
白い花のレンゲがいっぱいに生えている林檎畑で太陽をいっぱいに浴びながらおいしいサンドイッチを食べることなんだよ
前髪を切り過ぎて阿部サダヲみたい。
灰になったらきれいかなあとは中学生のころから思っているけど


本当は本当は自信なんてぜんぜんなくていつも自信のあるふりをしてみんな見下して一生懸命やっているだけなんだよ
すこしでもそれが崩れればすぐ全身にじんましん出してねむれなくなるようなわたしです
ぜったいわたしはアル中の素質があるな、酔うために飲んでいるもの
君がいなくてつまんないよ