人のセックスを笑うな」の映画化かなにかで山崎ナオコーラがまたこの頃取り沙汰されているけれど、あれが文藝に載ったときの正直な感想が「この女の人、前歯曲がってるけど、まず自分はセックスしたことあるのかな」だった。何の感慨もなくただ通り過ぎてゆくような小説だったと思ったのだけど、同じようなことを書いているひとをみつけて安堵した。恥ずかしい話、世間的に評価されているものを素晴らしいと思えないと不安になってしまうことがある。