目の前にあるものだけしか愛せないわたしです。


家に帰り鏡を覗き込んで絶望する。塗りたくった化け物のような知らない顔の人間がいる。化粧を落とせばまた知らない惨めな顔の人間がいる。化粧がうまくいったときだけそれが本当の顔だと思う。だからわたしはどこにもいない。


調子の良い日だ。よく笑えたし、はしゃぐことができた。
いつまでも天使のように無邪気に遊んでいたい。
(性欲を愛と勘違いするのはエレガントでない。とは岡崎京子の弁。)