ぼくらのからだはくだけちる


昨日の夜中までは、目が覚めたらきっといいことがあると思っていて、今日が待ち遠しかったのに、目覚め方からして出鼻をくじかれて、まだ布団から出ることが出来ずに暗澹たる気持ちでいる。
今日は確かにいいことが起こると思っていたのに。
今朝が涼しいからいけない。
夏が終わる。夏らしいことは、あまりしなかった夏だった。
海にゆきたかったし、浴衣を着たかったし、花火をしたかった、水族館にも行き損ねた。
だから、今の間に花火をたくさん買って、今年は、真冬の海岸に恋人と花火をしよう。水族館だって、見にいこう。
夏の海にゆくような健全さは無いふたりであるし、人が多いのはふたりとも苦手であるから仕方がない。
自分は夜のいきもので、それが閉じこめられているからいけない、とさいきんは思う。


はやくおとなになりたいな。おとなになんてなりたくないな。