偽物の青空でも よかったね

飼っていた犬が死んだ。ずっと苦しんでいたので安楽死になった。正直ほっとした。
動物葬儀場は嘘の青空模様をした天井で、それでもちょっと涙が出てしまった。
みんなが行ってるライブハウスにも行かなかったし、楽しみにしていた大学生らしいイベントのゼミ合宿にも行かなかった。
犬の遺体を玄関の石の床に寝かせて眠った昨日の夜は、近所の人がくれた百合の花束の匂いが強くて寝付けなかった。
岡崎京子「pink」の「いっしゅん咲いたその花のかおりはとてもつよくて3人はなかなかねつくことができなかったのでした」という一文を思い出す。
(そろそろ岡崎京子botになろうと思う)
明後日から大学が始まる。