私の処女喪失


外が面白いことになっているから目を覚ましてごらん。と起こされた。雪なのかときくと母親はにやにやしてちがうといって行ってしまうので父にきくと、浅間山が噴火して火山灰が降り積もっているという。たしかに見てみると車やビーチサンダルが白っぽく埃をかぶったようになっていた。表へ出ると玄関まわりのタイルの上はさらさらした。父は灰を採集したいだとか言っていた。


泣こうが喚こうが流血しようが後悔しようが生活は諾々と続いてわたしはもう抗わないから、絆創膏を貼って手当てして、まだ最終回じゃないのぞよ。もうちょっとだけ続くんじゃ。