ハワイかどこかのお土産と金髪のギャルちゃんがくれたサッカリン入りの青色のリップクリームは甘い味がした。
膣内を伸ばした爪で掻かれるような苦しみがあって、これをうまいこと昇華させられないかといいように考えている、自分は特別だという思い上がりで、みじめさを糊塗しようと努めている。
村上龍の割と初期の単行本は装丁も好きなものが多い。限りなく透明に近いブルー、海の向こうで戦争が始まる、音楽の海岸。中学校で、夢中になってそれらを読み漁ったときはその装丁が良かったのも随分大きい。春樹なるものを読んでみるべし、といって、よさそうなタイトルを選んだ結果コインロッカーベイビーズを手にとってしまって良かった。朝、胸がむかついて村上龍を読みたくなる。粘液にまみれているかんじがいまだに拭えない
ああうまくできんな
みなさんわたしのことを都合よく考えすぎている。