じっとしているのが難しい、毎日毎朝今日はきっと一日黙って失言なく過ごそうと決めては、能動的に動かなければ見向きもされないことに耐えかねて空回りする。こういう生活はわたしの浅い根拠で保っている自信をうちのめす。女の子たちの健やかな手足が、わたしをまんべんなくあますことなくうちのめす。この頃の暴走への反省、これから毎日かかるだろう負荷、自分のかっこ悪さを追いやってゆくために音楽を聴きその情けなさにさえうんざりする。音楽を、持ち歩くとき、みんなはどう聴いているんだ。ただ耳を塞ぐために音楽を使うのは苦しい。
安否のわからない友人のことを思って声をあげて泣いた。これからの夜だれにわたしは話ができるというんだ。東京で一緒に食事しようと約束していたじゃないか。彼がいつか高円寺あたりで演奏する日をわたしは心待ちにしていた。
以前にもたしかこんなことがあった。
そのときは駄目だった。
しゅうちゃん。こんな風に親しく呼べるような男の子は他にいないよ。
はやくかえってきてよ。
しゅうちゃん。