予防接種を受けた。注射は、これから打たれる、という「想像」が耐えきれないのであって、実際に打たれてしまえばたいしたことはない。それでもひいひいと大騒ぎをしてから、大人しく打たれた。人間は想像力が豊かで、それから来る好奇心と怯えのバランスが良かったからここまで蔓延ったのだろう、などと半泣きで思う。これだから、わたしはいまだにピアスの穴を開けることができない。
受験が終わったらゆきたい場所がたくさんあって、今からリストアップしている。寄生虫博物館へも行きたいし、熱帯植物園へもゆきたいし、もしいつか子供が生まれたら、教育のためといって、自分の興味のあるところへ色々と連れ回したいものだ。判断の引き出しをたくさん作ってやりたい。自分は父母によってそういったものを随分と養われた。教育は、洗脳だ。家庭と宗教とはたぶん似ている。というよりか、宗教には家庭の形式をとっているものが多くあると言った方が正しい、でも知識の少ないものについて言及することはすこしこわい。
学校で小論文の授業、必死で書く、はったりかましてばかりだ。かませているかどうかは別として。筆圧が強いために、原稿用紙三枚ほどを一時間で書くと、骨と筋がばらばらにほどけてしまいそうになる。