きみはぼくのごちそう

『朝にしては明るすぎやしないか』
『そうかな』
『そうだよ、朝がこんなに明るくては、昼がやってこれないじゃないか』
『そうかな』
『そうだよ』
『それがもしか嘘だったら、君の左眼は僕がもらうよ』
『いいさ、僕には君の右眼があるから、見るのに困ったりしないもの』
『だけど、右眼は左眼に入れられるのかい?』
『きっと入れられるとも、同じ目玉なんだから』
『脳みそと目玉が喧嘩しても知らないぞ、君はいつだって適当なことばかり言うんだ』
『そう、だから僕は魚になるんだ』