わたしの祖父は銀行員で、月に一度世界中をめぐる旅をしていた。その旅の都度持ち帰られた山ほどのおみやげのなかのひとつが、ブラジル製の大きな皮のクッションで、これは私が生まれる前に亡くなった祖母から邪険にされてかつて伊豆にあった別荘に打ち捨て…
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