浸透圧

qpさんの個展を新宿まで見に行った。qpさんとは以前にとりの絵の交換というのをさせていただいて、個展が行われているのも知っていたので行こうと思っていたところに思いがけずDMが届いて嬉しかった。
正午の新宿はゴムの焼ける臭いに充満していた。太陽がアスファルトを熱しているものだから、きっと車のタイヤが焼けているのだろうと思った。
あまりに暑いので、自分の靴の裏までもが粘ついているような気さえした。
新宿眼科画廊は展示スペースが割と小さく区切られているので、敢えて中に入らずに部屋の中を覗き込むようにしてみてみたら面白かった。
展示スペースの空気と絵の濃度がつりあっていた感じがする。
お話してみたかったので、qpさんにお会いできなかったことだけが残念だった。


そうして歩き疲れてマクドナルドに入り、105円で買ってきた本をひとりで読むことの敗北感といったら凄まじくて、なかなか絶望しそうになった。読んでいたのが町田康で良かった。そうでなかったらめげていたかもしれない。この、搾取されている感じ。たまらないですね。