可哀相だねって頭を撫でてもらえれば

それだけで良いのに。
何も出来ないのに私しかいないから何かしなければならないしいなくなってもいけない。
代わりがいたら良かったのに。
完全に見離されてしまいたい。何度も願うのはわたしは狂人であるのでかわいそうなわたしにはやさしくしなさい、と、とてもえらくてやさしいだれかが言ってくれること。
手首でも切りたいような夜。
気が付かないふりをすることは簡単だ。不安定の中で容易に目をつぶって安心していたい。
手を繋いで眠れたらこんな気持ちはきれいさっぱり無くなるものなのかわからない。


いつも考えるのは、随分前にわたしに下された決定的な一撃のことで、繰り返し繰り返し、わたしは母親に拒絶されているような気持ちになる。それだけを理由にわたしは逃れ続ける。


(でもたとえば今夜突然あのマルイでみた心臓がドキドキするくらい可愛い2万円くらいするストロベリーフィールズのお靴が突然降ってきたら、わたしは果たして死にたいままなのかな?)