九州へ乗馬へ行っていて、昨日関東へ帰ってきた。都心の暑さは九州と変わらない、むしろ、湿気の多い分、鬱陶しいし汗はたくさんかく。
アスファルトを焦がすような直射日光と蝉の声が、もっとわたしには必要。


暑くてもいつも手を繋いで歩くから、指の間は汗でいっぱいになる。
ニヒル牛でTシャツを2枚買った。赤いリボンのと、レースのついたのと。鼻血を垂らしたうさぎのブローチも、買った。
下北沢で中学時代のクラスメイトの男の子の弟が、女の子と歩いているのとすれ違った。


気が付いたのは、わたしたちは一緒にいるとき、常に楽しそうに笑ったりしている訳ではない、けれど真剣に話をするし頻繁にふざけているということ。
子供のような気持ちでたくさんのものに気が付ける、たとえば長い階段をみつけてのぼってみたり、あやしげな店へ入ってみたり、花を眺めたり、そういうこと。


形はだいぶ変わってきたし、わたし自身も何より変わって、それでも、ふたり、という形のなかにいるのに安らぐし幸せだ。
あと3日で、1年が経つ。
綺麗な骨格をした手に初めて触れた日、嬉しくて仕方なかったのを思い出す。