いらない皮膚

お弁当を食べていたら、クラスの女の子が「ついてるよ」といって、ご飯粒か何か、わたしの唇をつまんでとってくれた。
華奢な指に唇を触られるのに動揺してしまって自分の気持ち悪さを再認識して落ち込んだ。
相手が同性とはいえ、曲がり角で転校生とぶつかるような体験。


健やかな心身と少女への歪んだ憧れ、というのが確実にわたしには根付いていて、幸いわたしは女子なので、自分で少女めいた服装をしてみたり、ある程度はうまく還元されているし、それを性的な対象としたりしないから良いけど、わたしが男子だったら、たぶん重度にロリコンだ。自己嫌悪。
あのこは本当に可愛い。素直な女の子ほど感じが良くて可愛いものはない。

要するに、すこしときめいた。