逃げないから、逃げないでね

って言われたからよっかかったら逃げられちゃった。わたし見た目以上に重いの。身体も中身も。
はてなダイアリーはたぶん十三歳か十四歳くらいの頃から書いていて、アカウントを分けたり恋人ができたり成人じゃないと怒られること書いて学校に通報されてアカウント引っ越したりしてきた。(通報者はなんでわたしの本名と学校名知っていたのだろうか。いまだに怖いです。)
そろそろここも不都合が出てきた、わたしの生活を知っているひとがここを見すぎている、星つけてもらえたり、嬉しいこともここには多い。ただ時代の流れに任せてアメリカ資本のサイトに主な更新は引っ越そうかと思っています。ここも時々更新するかもしれないけれど。マー去年とかは半年くらい更新しなかったこともありましたが。
mekanechiito@gmail.comまでご連絡いただければたぶん新しいところお教えします、そんな奇特な方がいらっしゃれば。でもなんか変だなーとか、ちょっとなーとか思ったらお教えしないかもしれません。そのときは恨まないでください。ハードルあげましたが普通にやりとりとかしたいひともメールください。知ってる人はやらしいDMとかでも待ってます。あ、今週末は無力無善寺ゆきます。
やめたひともいるし死んだひともいるけれど、この日記で高校生くらいの頃に知り合った方とかとはなんだかんだサブカルっぽいところへゆくとまぁまぁ邂逅というのか、あって、面白いです。


少女のわたしには希望があって、大学生になったら楽しい日々とかがあると思ってけっこう受験勉強とかしていたのだけれど、なーんか肩透かし食らうような何も無さでしたね。唯一十年後も一緒に飲みたいと思っていた友達メールアドレス変わってたし。(それ友達なの?)内定とれたから飲もうよと最近FBで連絡あった。なんかムカついたので断った。
自分はずっと少女たり得なかったと少女時代思い続けていたけれど、こうして太って醜くなって○りまくってお酒飲んでつぶやいてみて思うのは、自分も十分、かつては少女だったということです。そういう季節の美しさなんて、そのなかにいるあいだにはわからないのね。苦しい日々ほど美しくなるからいまもたぶん懐かしく思い出す若さになる。
年食ってから若い(売れてない)ロックスターに恋したら、その切なさったらないだろう。
話が逸れた。
とりあえず、もう少し生きようと思うので新しい日記作ったのです。出入りしているバンド界隈のひととかに正体ばれないようにライブの日記とか書きたいね忌憚なく。
わたし百年生きるからみんな安心してね。

20100730

草原は深くわたしたちは夜を泳ぐ星のように草を渡り
手を結ぶようにして絡まる草の真似をしてとっくみあい
ちいさな雨のような声を立て、ずっと笑い通し
いつかどこかへ忘れてきたわたしたちの小さな骨は散り散りのばらばらになってしまったから
わたしたちのからだは、どこまでも広いのです
液状になった夜は、わたしたちのからだのすみずみまで流れ込んでいて
もうわたしたちは夜になっています
いつか白々しい朝がやって来るとしても、その頃には
わたしたちふたりはもうするりとすべるように次の街へ逃げ出す手筈も出来ているのです
ただひとつだけ
わたしは、置き去りにした幼い自分の影のことだけが
気にかかってしようがないですが

安酒みたいな幻想がわたしにはいつでもとても似合って、みんなの安い幻想引き受けてきたけどもう年貢の収めどきだね、本当は誰もわたしに幻想など求めていなかった、ひとり、ひとり自分という自分に死ぬまで付き合ってくれる観客の前で踊り続けていただけだ、くだらない、わたしは歌えない、この歳になって、立ち往生だね

あなたのビート

不完全ゆえに、自身の寄る辺なさを度外視してかかわることのできる安全ないのちのかたちというものがあるとしたら、それはたぶんわたしの姿であると思うし、それを映したあなたの姿でもあるのだと思う。失礼な物言いかもしれないけれど。

再び、ヒロくんについて

野狐禅竹原ピストルさんの歌の話になり、「なんだかこわい歌を歌っていた」とひとが話すので、どんな歌?と訊いて、「例えばヒロ、お前がそうだったように」という、題名もそのままにヒロくんの歌が歌われていることを知った。
ヒロくんについてはここだけではなく色々なところで何度も書いているのだけれど、わたしは彼のこと死ぬ半年前くらいからしか知らなくて、たいしたこともしなかったし、わたしと彼がつるんでいたこと知っている人も少ないと思う。
彼が死んだときはわたし本当に、やあ彼らしい最後だった、生き様死に様あっぱれだったと思ってけらけら笑ったのだが、ひとの勧めでその竹原ピストルさんの歌を聴いたら、本当に零れ落ちるように涙が出て自分でも驚いてしまった。ヒロくんのことについてわたしが泣いたのは彼が死んで三年目か、初めてだった。
わたしは完結したつもりでいたけれど、どこか引っかかる気持ちがあったのだろう。
生前ヒロくんには、歌にも歌われている竹原ピストルさんのギターをみせてもらったことがある。「これ、野狐禅てバンドのひとにもらったんだ」と自慢げに言ってきたのだけれど、わたしは野狐禅を知らなかった。
手をつないだときのヒロくんの薬漬けの冷えた死人のような手を思い出す。わたしの浮腫んだ顔はますます彼に似てきた。